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アメリカの大学へのスポーツ留学についての心構え

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近年だいぶアメリカの大学を希望する選手たちが増えて来たように思えます。i-Consports Japanも今年で5年目を迎え、当社へのお問い合わせ件数や契約選手の数だけ見ても毎年3倍ずつ増加しています。
ただ一方で、少し勝てれば誰でも全額奨学金をもらってテニス留学出来ると安易に考えている選手も多く、スポーツ留学をするには今一度その覚悟を確認してみてください。アメリカ留学はそんなに甘いものではありません。
ご存知ないかもしれないですが、アメリカの大学チームは平均して1〜4年生までで10前後しか在籍できません。行きたい大学の中でレギュラーになれる実力があることが大前提です。
もちろんアメリカの大学は奨学金を出してくれる大学だけでも1000校以上にはなりますが、素晴らしい条件で100%の奨学金を出してもらえるのは、NCAAのD1に所属するせいぜいトップ100校くらいです。
テニスのレベルでいえば。。。
100%の奨学金を取得するには女子であれば少なくても全国大会に出来るレベルであること。男子であれば全国でトップ10くらいに入る実力があること。グランドスラム本戦にかかるくらいの選手であれば男女ともに可能性は高いです。UTRでいうと、女子で10.50,男子で13.50以上は必要です。(UTRについてはi-Consports Japanの6/16の記事で説明済み)
県大会レベルで留まっている選手では、NAIAやジュニアカレッジから良くて25%くらいの奨学金。
関東、関西などの地域レベルでは、NCAAのD2で50%、D1 でも良くて50%くらいかと思います。女子の場合は少しは条件は良いです。
英語のレベルでいえば。。。
TOEFLで80が理想です。あえて最低点は言いたくないで避けますが、少なくても61点以上は欲しいです。しかし、この2017年度入学の選手で最高点は68でした。彼は偏差値65−69の高校に通いきちんと授業にも参加し、アメリカに約2ヶ月テニス・英語留学し、高校2年生から勉強の準備をし、その結果です。どれだけ70以上を取ることが難しいかわかるかと思います。特に奨学金を出すトップ校になりますと、71以上とか76、80といった大学が多数です。
当社とご契約いただいた方には今後個別に目標設定をしていきますが、やはり高校3年の12月までにはTOEFLで60〜70はクリアし、SATでは900以上。最終的にはTOEFLで80、SATで1100は目指して欲しいかと思います。そうして初めて自分のテニスレベルに合った大学と交渉出来る位置に立てます。
もちろん大学の中には入学時のTOEFLの基準値が61、あるいはTOEFLなしなどの大学もあります。しかし今年の例でいうと、急なルールの変更があり基準値が設けられたりしたケースもあります。また、仮に低い点数で入学できたとしても、その大学は英語が話せなくても授業がわかるわけではなく、どこの大学を目指そうがやはりTOEFLで80くらいはないと、入学後に苦労するのは目に見えています。そのために単位取得をミスすれば、試合出場が禁止されます。
とりあえず入ってESL クラスを取ればいいと考える方もいらっしゃいますが、ESL クラスはどの大学でもあるわけでもなく、またその間は奨学金のカバーがない場合もあります。ESLクラスを卒業するまで1年以上かかる選手もいます。
以上のことから、まずはアメリカの大学を目指すなら相当な覚悟がいるということ。素晴らしい環境の中、素晴らしい経験が出来、費用的にも恵まれ、プロになるなど様々な可能性も広がりますが、その分その何倍も苦しく大変なことも多いです。外国人が異国で暮らしその文化の中で生活するわけですから当然といえば当然なのですが、厳しい世界を選択するんだという気持ちを持って臨んでください。
しかし、その厳しい選択をあえて選び挑戦しようという強い意思のある選手には、その分4年間で得るものの大きさは計り知れないものがあるでしょう。
現在、テキサス大の伊藤選手、ケンタッキー大の松村選手、ウィチタ大の井上選手、オレゴン大の田中選手、ウェスタンミシガン大の野内選手を始め、他にも多くの選手が大学テニスで頑張っています。一見華やかに見えるかもしれませんが、その陰には大変な努力や苦労をたくさんしているはずです。
最後になりますが、
アメリカの大学で成功するには。。。
-英語に余程の自信がない場合は、まずは分相応な大学をしっかり選ぶこと。最初から高望みをすることはオススメしません。アメリカの大学では編入制度がありますので、途中で大学を変わることは多々ありますのでその制度を利用すること。
-1校でも多くの大学の話を聞くこと。ある大学だけに限って話をしてしまうと、その大学が急にダメになった場合にとても悲惨なことになります。
-どの大学に行く場合でも、渡米ギリギリまでしっかりと英語の勉強の手を緩めないこと。
それと、一つ付け加えると、プロセスの過程でVerbal Commitmentや実際にNLI(National Letter of Intent)という奨学金の内容についての契約書にサインをするなどの時期が出てきます。早く大学を決めることで目標が出来とても良いのですが、学業が基準値に達しなかった場合が理由なら、大学側からは契約破棄がいつでも出来るという事も覚えておいてください。なので理想ではそのような契約をする時点で、全てのテストの成績が揃っていることが理想です。その為にも英語の準備だけは1日でも早く進めておいてください。
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西谷宥祐くん、New Mexico State Universityと正式サイン!!

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日大三高卒業で狛江インドアジュニアATPチーム所属の西谷宥祐君がNCAA D1所属のNew Mexico State Universityと正式にサインしました。ちなみに西谷くんは今年の入学者の中でSATとTOEFLともに最高点です。

ここまでの道のりはとても大変で、本当にギリギリの踏ん張りと本人の気の強さで乗り切った感じです。まだまだこれからの道も大変ですが、持ち前の物事に動じない精神でやりきってください!

Let’s go Yusuke!! Let’s go Aggies!!!

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大島立暉くん、University of Oregonとサイン!

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相生学院卒業の大島立暉くんが、2018Springシーズンからの条件でUniversity of Oregonとサインをしました。University of OregonはNCAA所属D1の大学で、2016-17のシーズンは全米24位で終了しました。同じチームには田中亮寛くんも所属し、この1月からは日本人2名でシーズンを戦います。しっかりと英語を勉強してチームのために活躍出来るよう頑張ってください!

http://www.goducks.com/news/2017/8/2/mens-tennis-schyllander-adds-oshima-to-2017-18-roster.aspx

Let’s go Riki!! Let’s go Ducks!!!

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岡倫太郎くん、Carson Newman Universityと正式サイン!!

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楠クラブ所属の岡倫太郎くんが、テネシー州にあるNCAA DII所属の私立Carson-Newman University(http://www.cneagles.com/sports/m-tennis/index)にStudent- Athleteとして正式にサインをしました。Carson-Newman Universityは学生数の少ないStudent-Faculty Ratioが11:1という充実した私立校です。

ここまでもとても勉強をしてきた倫太郎くんですが、これからもまだまだ大変な生活が待っています。文武両道は本当に大変ですがしっかりとやりきって欲しいと思います。

Let’s go Rintaro! Let’s go Eagles!!

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学生ビザ取得について

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アメリカにスポーツ留学をする全ての日本人選手は、学生ビザを取得する必要があります。大学からI-20という書類が届きましたら、以下のように申請を速やかに開始してください。

アメリカ大使館Web Site: https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/

1, DS-160という書類に次のサイトから登録をする(https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/)  。その際には5cm x 5cmの後ろが白の証明写真が必要になりますので、あらかじめご用意ください。またその際に申請番号を取得するので、後日変更をする際などに必要なので記録しておいてください。

2, SEVIS Feeをこちらから支払います(https://www.fmjfee.com/index.html)。費用は200ドルになり、Credit CardかDebit Cardで支払います。”Submit Form I-901 and Fee Payment” をクリックし、”Form I-20″ and “OK” – を選択してください。情報を全て記入したら “enter” をクリックしてください。その際にプリンターが正確に接続されていることを確認し、念のためレシートをプリントアウトしてください。 もしプリンターがない場合はPDFドキュメントとして保存をしておくことをお勧めします。

3, アメリカ大使館でビザの申請をする。費用は160ドルになります。https://cgifederal.secure.force.com/?language=English&cou ntry=Japan からNew Userをクリックし指示に従いアカウントを作り申請費用をお支払いください。

大使館での面接でのヒント: 学生ビザではアメリカの就労は認められていません。あくまでもアメリカに留学する理由は、卒業後に日本に戻り就職をするということです。アメリカで勉強をして語学を習得することは、結果日本の企業に就職する時にとても有利になるということを建前上はきちんと説明できるようにしておいてください。中には学生ビザで入国し、不法滞在から仕事をしてアメリカ人の職業を奪う人たちもいるので、そのような意志はないということは学生ビザ申請時には伝えないといけません。また、夏休みも基本的には日本に帰り家族と過ごすという前提が必要です。もちろんテニスで留学する選手は夏の間にアメリカの試合に出場する方もいると思いますしそれは問題ありませんが、ビザ申請時にはやはりトラブルを避けるためには以上の点は再確認をお願いいたします。

確認: アメリカ大使館には本人が出向くことになります。また大きなバッグやリュックなどは通常持ち込めません。またお友達などが一緒に行く場合はその方は外や待合室で待つことになります。

持ち物:パスポート、I-20原本、5x5cmの背景が白の写真、英文の残高証明書、面接費用を支払ったレシート、 SEVIS登録時に支払いをしたレシート、 DS-160 Form

VISA PROCESS I-CON (3)

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〜TOEFLの勉強法について〜竹内菜々花

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この秋からUniversity of Texas at Arlingtonに入学が決まった竹内菜々花さんが、TOEFLの勉強方法について自分の軌跡を元に話してくれました。是非ご参考ください。

私が初めてTOEFLを受けたのが去年の9月の後半でした。 点数は24点。ボロボロでした。テストの内容が何も理解できない状態からのスタートでした。 そこからTOEFLの参考書を買ったり、インターネットでTOEFLのコツを調べたり、単語帳を毎日見たり、オンライン英会話で外人と話したり、必死に勉強しました。

そして11月には37点、12月には51点まで上げることが出来ました。ここまで順調でしたが、60点を超える壁が大きかったです。(大学が決まり、もうTOEFLの点数が必要ないと情報だったので3ヶ月間TOEFL対策してませんでした。でも私の大学は60点以上が基準ということを聞いてまたTOEFLの対策をし始めました。) 次に受けたのが4月頃で、56点。5月に2回受けて、55点と57点。中々点数が上がらず焦りもあり、苦しい期間でした。

私はリスニングが苦手だったので、毎日英会話のラジオを聞いたり、TOEFLのリスニングを何時間もやりました。そして段々とリスニング力が上がり、6月に64点取ることが出来ました。 24点から64点に上げる半年間はとても辛かったです。 私がやった勉強法は、リーディングはとにかく読むことに慣れるように問題をたくさん解きました、そして英単語が重要なので英単語をたくさん覚えました。 リスニングは、英会話のラジオを聞いたり、TEDのいうサイトで英語を聞いたり、TOEFLのリスニングの問題を何回もやりました。 スピーキングは、オンライン英会話で外人と話したり、独り言で英語を話したり、自分の言いたいことが英語で言えるように勉強しました。 ライティングは、文法をもう一度見直し、自分で作ったessayをオンライン英会話で講師に添削してもらったりしました。 それから、notefullというサイトはTOEFLの問題がやり放題なのでおすすめです。

そんなに良い点数は取れなかったのですが、私にわかることなら何でも教えますので、何かわからないことがあれば質問して下さい。 TOEFLが終わっても大学では何倍も大変だと思うので引き続き英語の勉強頑張ります。

竹内菜々花さん連絡先:https://www.facebook.com/nanaka.takeuchi

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長尾朋美さん、University of the Cumberlandsに正式サイン

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恵那農業高校卒業の長尾朋美さんが、NAIA所属のUniversity of the Cumberlandsと正式にサインをしました。

University of the Cumberlandsはケンタッキー州にある私立の少人数制リベラルアーツの大学で、女子テニスチームは全米118校中14位とトップレベルです。

入学者の平均GPAは4段階中3.4ととても優秀で、全米平均と比べても国際的な大学です。

また新たな一歩が始まりますが、しっかりと頑張ってください!

Let’s go Tomomi!  Let’s go Patriots!!

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池田寛くん、Tyler Junior Collegeとサイン!!

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柳川高校卒業の池田寛(ひろむ)くんが、Tyler Junior Collegeと正式にサインをしました。

Tyler Junior CollegeはJunior Collegeの中では全米1位の大学で、テニスのレベルはD1のトップ50には匹敵する強豪です。Top2選手はATPランカーというかなり厳しい中での争いになりますが、しっかり文武両道に励んでまずはチームでトップに上り詰め、更に向上をしていって欲しいです。

Let’s go Hiromu! Let’s go Apaches!!

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Universal Tennis Rating(UTR)について

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アメリカの大学のコーチたちが、選手の実力を見極めるために非常に重要視しているものの一つにUTR(Universal Tennis Rating)というものがあります。これは世界中のテニス選手を、プロもアマチュアも、一般もジュニアも、男子も女子もランキングではなくレイティングという方法で数字で表したものになります。

現在のトップはスペインのナダルで16.28。そこから始まり、1点台の選手まで全てを数字でレイティングしていきます。例えばITFのランキングなどは、どのグレードの大会で何回戦まで行ったかでポイントが取得でき、それによって世界ランキングが付いていきます。その為、強い選手が出場しない地域に行き、トーナメントで上位にいければそれなりのランキングが付きますので、当然たくさんのお金をかけて遠征をし、多くの大会に出場する選手の方がランキングが上がります。しかし言い換えれば、本当のトップ選手でない限り、ITFのランキングはその選手の実力を正確に表しているものではありません。

しかしUTRの場合は、より強い選手(自分よりUTRの高い選手)と試合をし、勝てばもちろんですが、負けても競り負けていれば、レイティングを上げることが出来ます。なので、例えば弱い地域のG3などで優勝してITFのランキングを上げるよりも、強い選手が出る地域で試合をし、仮に予選の1回戦であれ強い選手と試合をすることで、レイティングを上げ自分の実力を正確に表すことが可能です。ということで、ジュニアの試合に拘らず、一般の試合に挑戦しても、それだけ高いUTRを持った選手がいるので、このレイティングを上げることが可能です。

当然そのような理由なので、アメリカの大学がその選手の実力を知るのには、ITFのランキングももちろん参考になりますが、UTRの方を最終的には重視することになります。

ただ、このUTRの参考になる試合は、ATP/WTA、ITF、US College、US High School、UTR Events、アメリカテニス協会主催トーナメント、ヨーロッパ、カナダの試合など、基本的にはドローが英語で発表されるものになりますので、日本の国内の大会ではUTRの正式なポイントはカウントされません。なので、もしアメリカの大学留学を考えるのであれば、このような事をご参考にトーナメントスケジュールを作成してみてください。アドバイスが必要な方はいつでもご相談に応じさせていただきます。

ちなみに、アメリカの大学が望むUTRは、NCAAのD1の大学であれば男子では14以上、女子では11以上あればほぼフルスカラーシップは間違いない数字と言えます(少し高めに見ていますが、、)。

アメリカの大学に留学するには、見せかけでなく、自分の実力をどう正確に示すかということがとても大事です。なので、弱い地域でポイントを取得して、実力が伴わないのにランキングだけを上げて強く見せることは好ましくありません。仮にそれで大学に入ったとしても、実力の世界であるアメリカのでは、入学後に苦労をするのは見えています。

テニスの上達には結果的にどうしても費用がかかるものですが、目的が何かでその効果的な費用の使い方が変わってきますので、アメリカの大学にご興味がある方は是非お問い合わせをお待ちしています。iconsports.japan@gmail.com