こんにちは。「麻帆の大学留学経験シリーズ」を書かせていただいています、小和瀬麻帆です。
第二回目の今回は、『私がアメリカ大学を選択した過程』について書きたいと思います。(第一回はこちらへ)
自己紹介でも少し触れましたが、私が高校の2、3年の時はとにかく悩みました。
努力しても目指していた結果につながらず、『もう頑張るのは疲れた』という気持ちと『ここまで頑張ってきたのに諦めたくない』という気持ちとの葛藤でした。心のどこかに『まだいけるんじゃないか?』と少し希望を持っていたかとは思いますが、テニスのプロとして成功できるかどうか不安で、自信はほとんどありませんでした。
練習をしても、しても!試合で思うようなプレーができず、年下の伸びてくる選手達に『負けられない!』と思えば思うほど、硬くなって良いプレーができませんでした。
正直、テニスをするのが嫌でした。
今から考えると、テニスが『嫌い』というよりも、同じ大会に出て、同じ選手と対戦して、同じ失敗を繰り返すのが怖くなっていたのだと思います。
そんな中で、当時の自分が最も興味をもった卒業後の進路は『アメリカの大学留学』でした。
最初は『カッコイイな〜』と思っていただけなのですが、調べれば調べるほど、また、実際に留学している先輩方に、話を聞けば聞くほど、留学してみたくなりました。
一番感銘を受けたのは、全米大学体育協会 (NCAA) が、選手達の第二の人生(競技後の人生)を考え、文武両道を「ものすごく!」重要視しているところです(ある一定の成績を取れないと試合に出られなくなる程です)。
プロアスリートの世界は『失敗するリスク』が『成功するチャンス』よりもはるかに高い、とても厳しい世界です。それに全てを賭けるのはとてもリスクのある事なので、どんなに優秀な アスリート達でも『学業や学位を修得する場』又は、『人間として成長する場』として大学進学を勧められます。
成功できなかった時のために保険をかけるようですが、人生は一度きり、『負ける勝負はしない!』というのが、アメリカの考え方なのかなと思います。そのため、アスリートは 肉体的にも精神的にも準備ができてから、プロの世界にチャレンジするべき、との考えです。その準備をする場として、大学進学がとても重要視されています。
私は、自分の不安を振り払ってくれるような、その考え方にとても共感!しました。
さらに、世界中から選手たちが集まってくる、アメリカ大学テニスの『レベルの高さ』を知り、『海外で通用するかどうか、試してみたい!』という気持ちも芽生えてきました。
しかも、『奨学金をもらって留学できる!』ため、今まで両親に相当な金額を投資してもらってきたので、それも正直、魅力的でした。
英語がほとんどできないのにもかかわらず(お恥ずかしいですが、最初のTOEFLのテストは120点満点中22点でした)、留学前は「98%楽しみで2%不安!」と言っていたのを覚えています。笑
高校3年生の夏に、日本の大学から推薦入学のお話をいただいた時は、少し揺らぎました。 両親も、アメリカに一人で行かせる事を心配していたのか、『少し日本の大学も考えてみたら〜?』と言われたのを覚えています。
ただ、やはり『留学にチャレンジしてみたい!!』という強い気持ちがあり、 アメリカ大学留学を決断しました。
ちょうど5年程たった今、私にとって『アメリカの大学留学』という選択は間違っていなかったと思います。言葉も通じず、目が回るほど忙しい、大変な留学生活でしたが、『4年間やり遂げた』事への達成感は、言葉では言い表せないものでした。卒業式では、思わず泣いちゃいました。笑
私の正直な意見ですが、アメリカの大学留学は、家族から遠く離れて生活する事、言葉や文化の違いがあるという事もあり、『合う人と、合わない人』がいると思います。
ただ、合う人にとってはとても素晴らしい機会だと思うので、まずはみなさんの選択肢の一つとして、是非考えていただきたいと思います。
次回は『どうしてジョージア大学を選んだのか?留学するまで』という題で投稿するので、是非次回も読んでください!
ありがとうございました。
小和瀬麻帆