テキサス大学アーリントン校の大学院を5月に卒業した堀口桃果さん。学部の4年+大学院の2年で通算6年間のアメリカ生活を振り返ってメッセージを書いてくれました 前編・後編の2つに分けてお届けします。
Momoka Horiguchi – University of Texas at Arlington
テキサス大学大学院アーリントン校でMBAを取得しました堀口桃果です。大学時代を含めた初めの5年間はスチューデントアスリートとして過ごし、6年目(大学院2年目)は院生アシスタントテニスコーチ(Graduate Assistant) として活動していました。
まず初めに私がアメリカの大学へ進学したいと思った理由は、多様な環境で新しいことに挑戦することで自分自身を成長させられると思ったからです。大学附属の中高一貫校に通っていた私は、誰もが自分のことを理解してくれている環境に居心地の良さを感じる反面、緩さも感じていました。そのまま大学に進学することも出来たのですが、もっと刺激ある日々を送りたいと思い、テニスと学業の両立ができるアメリカの大学への進学を決めました。
大学ではビジネス(学部) を選び、3回生でマーケティング(学科)を専攻することに決めました。1年生の時は英語力が無さすぎて、授業に全くついていけていませんでした。テニスの練習でもコーチの説明など理解できないことが多かったです。それでも分からないことは分からないと伝え、自ら周りの人に助けを求めることでなんとか乗り越えることができました。意思表示をすることで周りから信頼も得られたかと思います。海外経験が全くなかった私は文化の違いにも驚くことはたくさんありましたが、違いを理解しようとすることで少しずつ受け入れられるようになったと思います。
2回生になる頃には環境にも慣れ、英語力も自信も少し付きました。それなりにアメリカの大学のシステムを理解し、授業にもついていけてる!と感じられるようになりました。テニスでも全米シングルスランキングを得るなど、結果も出るようになりましたが、シーズン中盤で手術を受けることとなり、少し残念なかたちで2年目を終えることになりました。
3回生でチームのキャプテンになり、アメリカ大学生活も後半戦ということで、テニスももっと頑張ろうと思っていた矢先に残念ながらコロナ感染症によりシーズンは中断となり、全ての授業はオンラインとなりました。この頃から、手術やパンデミックによって思うように活動できなかったテニスシーズンと留学生活を取り戻したいと思い、大学院への進学を考え始めました。
4回生の初期にはもう大学院進学を決断していたのですが、学生終了後はテニスを引退すると決めていた私は、15年以上続けたテニスを満足できる形で引退したいと強く思い、大学院に進学してテニスをもう1年(コロナイヤー特例で5年目)続けようと決意しました。また、一度始めたことは最後まで突き詰める性格の私は、大学院でもビジネスを学びたいと思い、MBA取得を目指すことにしました。(後編に続く)