アメリカの大学にはOfficial Visitという制度があります。これは大学側が飛行機代、ホテル代、食事代を含めて、空港の送迎も込みで全ての費用を負担してくれ大学の訪問をさせてくれるシステムです。一見とても贅沢で素晴らしいシステムのようですが、誰でもが、どこの大学からでもこのシステムを利用できるものではありません。日本の方は無料という言葉に弱いようですが、無料ほど高くつくものはありません。以下に詳細を記しておきますのでご留意ください。
条件
- NCAAの登録をしている事。(NCAAのID番号が必要です。必要書類を送っているかどうかは全く問題ありません)
- SATを今までに受験している事。(この時点でスコアは基本的に必要ありません)
- 中学3年からの成績証明書を英文・日本文で大学に送る事。(コピーで構いません)
- 高校3年生になっている事。
- 大学側からお誘いのあった場合。(自分からお願いして行きたい大学にどこへでも行けるわけではありません)
その他
- オフィシャルビジットは最大で5校までという規定があります。また一つの大学への滞在期間は48時間です。
- オフィシャルビジット中は、キャンパスでチームメイトと練習をすることは構いませんが、コーチがプレーを見ることは出来ません。
- オフィシャルビジットに呼ばれたからと言って、必ず大学に入れるという事を保証された意味ではないです。
色々と間違った情報を持たれている方も多いようですが、あくまでもお金に余裕のある大学から興味を持たれて、基本的には大学側から誘われた場合に可能になります。また各大学平均すると8〜10名くらいの選手にオフィシャルビジットのオファーを出しますので、誘われた選手もただその中のリストに名前があるというだけで、先にも書きましたが、訪問をしたからと言って大学に入れるという保証はありませんので、勘違いや誤解のないようにお願いいたします。
また、冷やかしで行くというのはマナー的にどうかとも思います。5校行けるから興味はないけど観光のつもりで無料で旅行が出来るくらいの感覚で行くように貧乏性は出さないようにお願いいたします。いずれ行ける大学は1校になりますので、5校行けば4校は必ず断らなければいけないわけで、その時に自分できちんと断る理由もしっかり英語で言えるようになるくらいの覚悟は持っておいてください。たまにコーチから失望のあまり逆ギレされたり、非常に不快な思いをする場合も多々あります。
それであれば、Unofficial Visitという方法で自己負担で大学訪問をする事をお勧めいたします。
大学側も選手のリクルートには細心の注意とチームの運命をかけて、お金と時間を費やします。その点をどうぞご理解くださいますよう、お願いいたします。