🎾 I-Con Players’ アメリカ留学レポート23🎾
Risa Fukutoku – College of William & Mary
足掛け2ヶ月に渡ってお届けしたI-Con Playersたちからのメッセージも、いったん今日で小休止。今度はこの秋学期に入学した子たちからのフレッシュな報告をお届けできればと思っています。どうぞお楽しみに!
最後を飾るのは、この5月にバージニア州のCollege of William & Mary (NCAA Div.1) を卒業した福徳里彩さん。里彩さんは3年生でミズーリ大学から現在のW&Mにトランスファーし、卒業後はカリフォルニア州のUC Irvine大学院でData Scienceの勉強を続けます。
リサさんからの渾身のレポートは最後に大学生たちへのTipsも載せてくれていますので、そちらもぜひご覧ください。(付録編として別にお届けします)
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アメリカの大学でのstudent-athleteとしての大学生活は、全てが新しい環境の中で山あり谷ありでしたが、様々な経験と、楽しさ、大変さ、悔しさ、色々な感情が詰め込まれた充実した4年間でした。チームとしての勝利を1番の目標として戦っていく中で、自分が思っていた以上に限界をプッシュしたり、勝った時の喜び、負けた時の悔しさをみんなで一緒に噛み締めることで、心から信頼し合える仲間ができました。
いちテニスプレーヤーとして、いち学生として、どちらも手を抜くことなく両立が求められるため、時間の作り方や効率の上げ方、優先順位の付け方など、色々なスキルが身につきました。また、アメリカでの生活を通してカルチャーの違いを実感し、日本での受け身の姿勢から、アメリカでは自分の意見を常に持ち、自分から積極的に意見を伝えていくように大きく変わったように思います。
Missouri大学 (D1) で2年過ごした後のトランスファーは私にとって大きな分岐点となり、中東部ミズーリ州にある大規模な州立大学から東海岸バージニア州にあるリベラルアーツ校へと、2つの全く異なる世界を経験することができました。
William & Mary大学のリベラルアーツの方が教授一人に対する生徒の割合が低く、教授との距離が近いため、細やかな指導を受けることができました。毎授業発言を求められたり、学びが多かった気がします。
テニスの面でも強豪揃いのSECカンファレンスと比較的大学数の少ないCAAカンファレンスの差も実感しました。チームとしてSECで中々勝てなかったMissouriより、CAA優勝をしてNCAA D1 全米学生選手権に出場することができたWilliam & Maryの方が、チームとしての達成感や喜びは大きかったです。その他、日本人留学生ではあまり経験できない、自分一人で18時間運転して引っ越しをしたりと、アメリカならではの経験もしました。
アメリカの大学では、在学中、専攻を何度でも変えられるため、トランスファー後のWilliam & Mary大学では、データサイエンスという私が大変興味を持てる分野に出会うことができました。そして、データサイエンティストとしてのインターンシップと授業の実践的な課題を通して、将来やりたいことを見つけることができました。9月からはその知識をより深めるために、カリフォルニア大学アーバイン校大学院 Master of Data Science に進学します。
また、異国の地で一人で生活することで、テニスプレーヤーとしてだけではなく、人として大きく成長できたと思います。特に、シニアデイや卒業式での達成感は何にも変え難かったです。
実際、シーズン中や課題の期日直前など、時間との戦いにもがき苦しんだことは、数知れません。しかし苦労した分だけ、成長することができたと思います。目の前の壁が高ければ高い程、それを乗り越えた際に自分の力や自信に繋がっていく事を身を以て感じました。
今までの一つ一つの選択や全ての過程・経験が、今の私を形作っていると思います。それぞれの場所でかけがえのない人々と出会い、経験ができ、渡米からトランスファー、大学院まで、これらの選択をして本当に良かったと思っています。
5月のWilliam & Mary卒業と同時に、私が幼少期から大学まで頑張ってきたテニスも卒業、選手を引退しました。今秋からはいち学生として大学院に進みます。渡米後まず最初の40時間のバージニア – カリフォルニア間の車での横断を含め、西海岸の別世界での新たな挑戦がまた始まりますが、どんなことがあっても自分を信じて楽しんでいこうと思います!