オハイオ州立大学を卒業した、鵜沢周平くんからコメントを頂きました。
日本のジュニアではトップレベル 、ITFジュニアでも最高37位という成績を残した彼は、プロになる夢を追いかけてアメリカの大学へ。前例があまり無い中、アメリカで文武両道を頑張っていた彼を見て、素直に「かっこいいな〜」と思い、私も留学する決断を下せました。
プロの夢を持っていた選手達が、「人生テニスだけではない」事に気づき、様々な選択肢の中から「自分に合った人生の選択」をできるのは、勉強との両立をするアメリカの大学ならではの事かもしれません。
現在も実業団でテニスを頑張っているので、そちらでの応援もよろしくお願いします!
“私はプロテニスプレイヤーとして世界で活躍したいとずっと思っていました。しかし高校卒業時、自分にはプロとして生計を立てられるほどの実力と自信がありませんでした。ただ、プロになる夢は諦めきれず、先輩やコーチたちに相談したところ、選択肢の一つとしてアメリカの大学があがりました。
レベルの幅はありますが、アメリカの大学のテニスは一流のプロとして活躍するための登竜門と言っても過言ではないほど、競技レベルは高いとのことでした。(特に男子のレベルが高く、現在イズナーを始め、多くの元大学選手がトップ100で活躍しています) 。その話を聞いて、高い競技レベルの中で文武両道ができたらカッコイイなぁと思っていました。 アメリカの大学に進学しようと思った動機は、そんな非常に稚拙なものでした。
私はその後、スカラーシップ(奨学金)をもらい、全米大学テニスランキングで上位にいるオハイオ州立大学に進学することとなり、慣れない文化、価値観の違い、英語で苦労しながらもテニスと学業に専念する日々を送りました。
アメリカの大学に行って一番驚いたことは、アスリートが文武両道をとても意識していたことです。それは大学がアスリートに対してあくまでも「学生」として接しているからだと思います。特にテニスのトップの選手たちは、学業でも好成績を残していました。全米大学ランキングでトップ10にいた選手が医者や実業家、弁護士になったという話も聞いています。 私が大学卒業後プロになるという選択肢もある中、「人生テニスだけではない」と思ったのは、アメリカの大学でさまざまな分野を学び、いろいろな人たちと触れ合い、視野が広がっていく中で価値観が変わったからだと思います。
現在は三井不動産で商業施設 (ららぽーとなど) のテナント誘致の仕事をし、会社のテニス部に所属して実業団の試合にも出る、という充実した生活を送っています。
今、私は、心からアメリカの大学に進学して良かったと感じています。 アメリカの大学生活は楽しいことばかりではなく、慣れない環境で苦労する事が多いですが、一度きりの人生、人と違うこと、違う世界を見に、チャレンジしてみるのもおしろいのではないでしょうか。”