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「麻帆の大学留学経験シリーズ」第4回目の今回は、「学生がStudent-Athleteと呼ばれ、社会から認められている3つの理由」という題で書きたいと思います!!

アメリカでは、「大学スポーツがとても人気!」なので、一つのビジネスとして成り立っています。 (そのため、選手たちは返済不要の奨学金がもらえます。)特にアメリカンフットボールは全米中で人気があり、毎回9万人以上入るスタジアムが完売!という学校もあります。そういったゲームはテレビ中継され、大企業がスポンサーにつき、社会に大きな影響を与えます。私の母校のThe University of Georgia は、スポーツの部門で年間約$100 million (約120億円)収入を得る程です。

Sanford Stadium

ジョージア大学の9万人強入るスタジアムです。毎回これが満員になります!

そんな人気のある大学スポーツですが、アスリート達も大学生なので、 一般の学生と一緒に授業を受けながら「文武両道」に努めています。彼らは「Student-Athlete」と呼ばれ、 社会から大変認められています。今回のブログでは、その理由を3つ挙げたいと思います。

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各チームの代表として「Student-Athleteのリーダーシップ・プログラム」に選ばれた選手たちで一枚。スポーツを超えて、様々な競技の選手たちと交流できます。

まず一つ目に、奨学金をもらいながらスポーツをしている選手たちは、プロに一番近い、高いレベルで「母校を背負って戦っている」からです。日本でも、ライバル校同士の試合は盛り上がると思いますが、自分の大学(または母校)の学生が、「学校代表」として戦っている試合を応援したくなるのは万国共通です!

それがアメリカの大学スポーツでは、感謝祭休みに親戚や友人が集まって、全米中のライバル対決を観るのが風物詩となる程人気があります。そのため、人気スポーツ選手は超がつくほど有名人!で、大学生にも関わらず、雑誌や新聞の一面を飾ったり、サイン会があったり、試合前後のインタビューや記者会見があったり、「大学の顔」としてテレビに出たりします。

私自身も女子テニスという比較的マイナーなスポーツでしたが、ポスターやスケジュールカードを作成してもらったり、プロのカメラマンに試合中に写真を撮ってもらったり、大学の新聞やWebサイトに記事が載ったり・・・と本当にプロのスポーツ選手並の扱いをしてもらいました。

そんな風に「母校を背負って戦っている」選手たちは、社会から認められています。

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人生で最初で最後だと思いますが、新聞の一面に載りました〜

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女子テニスチームのポスターです。

 

二つ目に、アメリカの大学チームに所属している選手たちは、「高いレベルでスポーツと学業の両立」を頑張っているからです。

大学スポーツでは、NCAA(National College Athletic Association:全米体育協会)とういう組織が、積極的に「スポーツと学業の両立」を推進しています。NCAAは選手たちの競技後の人生を考え、半ば強制的に勉強をやらせます! そのため、「ある一定の成績を取れないと試合に出られなくなる」という厳しいルールも設けています。

しかし、アメリカの大学は、一般の学生でも卒業するのが難しい事で有名です。 宿題やテスト勉強はもちろんのこと、授業以外にも費やさねばならない時間が多く、予習や復習をするのが当たり前です。そのため、一週間に20時間以上の練習やトレーニング、シーズン中は毎週末のようにある遠征試合との両立は「大変ハード!」です。

大学側はそれをしっかりと理解し、全力でサポートしてくれますが、このように「ハイレベルの両立」ができている選手たちを、社会は大変尊敬してくれます。(本当に大変でしたが、TOEFL22点だった私にも出来たので、大丈夫です。笑。その手厚いサポート体制については次回に書きます!)

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チーム全員で移動中のバスの中で勉強しています。

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試合後にホテルのロビーで勉強している様子です。

 

最後に三つ目は、学校代表として「積極的に社会貢献」をしているからです。

選手たちは、スポーツと学業の両立は本当に大変なのですが、その忙しい合間を縫って、「社会に何か恩返しできないか」と考え行動している人が多くいます。

ほんの一例ですが、 地域の学校を訪問して勉強の大切さを訴えたり、クリスマスプレゼントが買えない子供たちにプレゼントを送ったり、スポーツ用具を買うための寄付を集めたりと、選手たちはその知名度を使って、様々なボランティア活動をしています。

多くの選手達が、自分が大学でスポーツができているという事は「とても幸運」という事を自覚し、そうでない人達のために、少しでも何かできたら、といった考えを持っています。

また、そのような選手たちは、地域又は全米の有名人でもあり、小さい子どもたちの憧れの人でもあるので、どんなことをするにも影響力が大きいです。選手たちはそれを感じ取り(もちろん、全員が全員ではありませんが。。。)それに見合った行動をしています。さらに「地域社会から応援してもらっている」事も自覚し、ボランティア活動を通じて、恩返しをしています。その自覚を持った発言や行動も、社会からも認められる一因なのではないかと思います。

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Habitat for humanity という団体をチーム全員でお手伝いしました。実際に自分たちの手で誰かの家を建てる事は感動的でした。

このように、Student-Athleteは「学生」ですが、「アスリート」でもあり、「学校の代表・有名人」でもあり、「積極的に社会貢献をする人」でもあります。

いろいろな「顔」をもつStudent-Athlete達は、それだけの努力をしているので、社会から認められているのだと思います。

次回はStudent-Athleteがどうやって学業と両立をしているのか、学業面でのサポートを書く予定です。その次の回では、施設、設備面でのサポートを書く予定なので、今後のシリーズも是非読んでください。

 

小和瀬麻帆